オノエヤナギ(Salix sachalinensis ヤナギ科ヤナギ属) |
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山間部の湿地周辺や河川沿いに植生する落葉高木。別名をヤブヤナギ、ナガバヤナギ、カラフトヤナギ(学名はサハリン=樺太のヤナギの意)という。バッコヤナギ、シロヤナギと並んで吾妻・安達太良山域に植生する代表的な高木タイプのヤナギであり、この山域では最も植生頻度が高い。バッコヤナギ→オノエヤナギ→シロヤナギの順に植生地の湿性度が高いようである。 |
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ルリソウ(Omphalodes krameriムラサキ科 ルリソウ属) |
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ヤマルリソウ |
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山地の谷筋に生える多年草。花の色が瑠璃色であることから名づけられた。瑠璃色とは紫を帯びた深みのある青色を指す。 葉は互生、根生葉は長い葉柄があるが、茎葉は葉柄がない。葉形は先の尖った靴べら状で整う。鋸歯は無い。草姿全体が白い開出毛に被われるが、葉は少なく、葉の表面はやや照りがある。花は頂生花序で、茎の先端から花柄が伸長し、下部3分の1の付近で2分しY字形を呈する。分枝した花柄が巻散花序を形成する。小花は合弁花で花冠先端は5裂し、その基部が花の中央部に突き出て白い副花冠を形成している。雄しべと雌しべは花筒内部に納まっており、副花冠は花の中心へ昆虫を誘うためのものらしい。果実は透明感のある緑白色で形は中央部が窪んだボタン状である。縁にはかぎ状の突起物がある。1小花で分果4果が正方形に着生する。 |