119回口太山自然林観察会11.11.23()

 

119回自然観察会 口太山自然林観察会に参加して 五十嵐 稔

  11月23日口太山自然林観察会に参加しました。
ちょっと肌寒さを感じる天気でしたが、まずまずの日和。立子山自然の家に午前8時に集合、12名が2台の車に分乗し、川俣町と東和町の境にある口太山登山口に向かいました。

 今回の口太山、典型的な阿武隈山地の里山でした。私ごとですが、昔々大昔、若い時には福島市の西側の方の2千メートル級の山々やいわゆる百名山のようなところにはよく登ってはいました。ただ寄る年波のせいか春先や晩秋のころポコポコ登れるような里山にあこがれるようになってきました。この会に入ったのも家の家内に引っ張られてというところがあります。今回は家内が所用で参加できませんでしたが、今回はぜひ行かねばと私一人で参加した次第です。
 

ただ残念ながらこの地域の山々は原発事故の影響が最も出ている地域に近接しており、佐藤守さんの事前の調査でもかなり放射線量が高くなっていると聞きました。山頂から二本松市側(東和町側)が特に高くなっているとか。残念ながら厳しい現実です。

 南相馬市から参加した別所さんも合流し、ほぼ予定どおり、9時前に川俣町大綱木登山口から登り始めました。緩やかな勾配で、落葉樹林の中はほぼ葉は落ちており、見通しは良くなっています。日差しも柔らかく、まさに思い描いていた晩秋の里山といった感じです。守さんの解説によればこの付近はクリ−ミズナラを中心とした里山の典型的なタイプの森林ということです。(ちなみに私は植物のことはさっぱりわかりません。何回聞いても右から左に流れてしまうようで、さっぱり知識の蓄積がありません。せっかくの観察会ですが申し訳ありません)登山中には右手のほうに猿滑の滝も見ることができました。
 

この辺りからたくさんのカエデが観察できました。私にとっては、カエデ、モミジという分類しかありませんでしたが、エンコウカエデとかウリハダカエデとかコハウチハカエデとかいろいろ種類のあることはよくわかりました。また葉の形は木の年齢によっても変化するというお話を聞き感心した次第です。

 登るにつれ、見晴らしが良くなり、遠く福島盆地やその向こうに吾妻、安達太良山を望めるようになってきました。何日か前に白くなった吾妻、安達太良が一層奇麗に望めます。岩場の「猿の首取」で一休み後、まず先発隊が頂上へ。落ち葉が敷き詰められている登山道を気持ちよく登っていくと15分ほどで頂上へ。視界の開けている気持ちのよい頂上です。結局全員山頂を経由して石尊神社コースを下山することに。このコース、頂上直下に石尊神社という祠がありますが、ともかく急傾斜。転げ落ちそうになりながら下りました。
 

ほぼ下りきってでた沢の付近が守さんによればコース中、もっとも高い放射線量を示すところだそうです。窪地で、付近に杉があるところ(杉の真下はかえって低いとのことです)が高い線量を示す典型的な地形だそうで、この沢の付近では3.5μSv/h前後測定されました。登山口付近のキャンプ場に再びもどり、無事登山は終了しました。
 

日常生活の場よりは少々高い放射線量を浴びながらの登山となりましたが、気持ちのよい晩秋の里山を満喫できました。できれば新緑の頃、再び訪れてみたいと思いました。

 

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