116回斜平山自然林観察会11.5.15()


 

  

オクチョウジザクラ

キバナノアマナ

雪崩斜面に形成された花の群落に歓喜

ヒメニラ

米沢 斜平山新緑と春の花巡り観察会 白沢和子

自転車を降り靴を履き替えて、参加費を納めに行くと年齢を聞かれ名簿に71歳と記された。?と感じたが読めなかった観察地が「なでらやま」と知った事ですぐ忘れた。登山口で紹介されたネイチャー・フロント米沢の皆さんは、手ぬぐいやバンダナがお似合いの洒落者たち。代表者の挨拶はスプリングエフェメラルの花たちを楽しんで下さいとあって、すっかり嬉しくなりました。歩き出してまず目にしたのがユキツバキとチョウジザクラの低い樹形です。何処が根なのか這うように枝を伸ばして花を付けています。平安の姫君のいざる姿を想い、雪の重さも納得です。際立つ青色の小花オトメエンゴサクの香りを嗅ぎました。膝を折って2〜3株の花を手で包み、地面に額が着くほど屈んで、しばらくしそのまま待っていると漂ってくる仄かな甘い香りです。キバナイカリソウの群生、キバナノアマナも初めて見ました。

斜平山の由来と言われる東斜面は雪崩の深い雪が消えて間もないようで枯草が伏せたままになっている。そこで会ったヒメニラはネイチャー・フロントの方が探して私達に見せてくださいました。春を待ち短い陽射しを受けて咲く花のなんと儚いことでしょう。小さな沼に棒切れを入れて確かめていた女性が寒天状のトウホクサンショウウオの卵を見つけて賑やかな輪ができ、誰もが研究者である観察会の楽しみは尽きません。

山の中腹から見えた奥羽線に沿って美しい曲線の松並木は強い西風から列車を守る防風林です。そしてこんもりと緑に埋もれる楕円形は昔の遊水池。今では水辺の動植物の種の多さが自慢の池になっています。自然の力の凄さに歓喜してしまいます。

原発事故のFUKUSHIMA。人力を超えた科学の絶対に綻びが生じ、人の手に負えないでいる時をいま経験しています。自然界の再生循環に入らないものは要らないと思う一日でした。

この日、私は筆記用具を忘れカメラもルーペも持ちません。観察心得に欠ける者として年齢を聞かれたのだと書きながら気が付きました。覚えていることが少ないのです。ヨクミキキシ ワカリ ソシテ ワスレズの難しさを老いのせいにします。                 

ユキツバキ

ハルニレの下で

雪崩地形

カタクリ

 

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