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1月30日(日)に第114回観察会・鬼面山東山麓ブナ林観察会を実施しました。参加者は11名でした。心配された天候もまずまずで車2台に乗り合わせて四季の里を出発しました。旧115号線から除雪でできた雪の壁を越えるともうそこは一面のバージンスノーとブナ林の世界です。歩き始めると冷気が朝日に反射するダイヤモンドダストが少しですが視線に入りました。柔らかな雪の斜面を辿るように投影する曲線的な枝の影が別世界にいることを実感させます。圧倒的なブナの間にサラサドウダン、ヤマツツジ、ナナカマド、リョウブなどがわずかですが確認できました。沢筋に辿り着くと、空間が開け、ダケカンバがまとまって植生していました。こんもりと盛り上がった雪面を登りきると、果実を付けたダケカンバの枝が目の前に現れました。めったにない好機に果実を観察する輪ができました。寒気が入ったのか、雪がちらつき始めましたが、適度の間隔で植生しているブナ林の散策は実に気持ちがいいものです。やがて、扇のように対称的な枝を広げた形の良い大ブナにたどり着きました。ここから斜面の上を見ると樹1本生えていません。崩壊雪崩の常襲地帯でした。思い思いに大ブナを観賞しました。ブナ林を下り、最後にパウダースノーに悪戦苦闘しながらイグルー作りにトライしました。 |
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観察ポイントはそれぞれに |
若いブナ林 |
勾配がきつくなってきました |
リョウブの冬芽と果実 |
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鬼面山東山麓ブナ林観察会に参加して 佐藤昌子 |
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1月30日(日)第114回 鬼面山東山麓ブナ林観察会を実施しました。 観察会は旧国道115号沿いの駐車場からスタートしました。一歩山へ踏み入れると、そこは美しいブナ林と手つかずの真っ白な銀世界が広がりました。曇り空の間からは時おり、太陽の日差しが入り樹木の影がとても美しく、見とれてしまいました。 散策開始より早速、冬芽の観察会となり(私には正直まだ難しい)会員の皆様の豊富な情報に驚きつつブナ・ウリハダカエデ・リョウブ・アオハダ・オオカメノキ・ヤマモミジ・ダケカンバ等の冬芽の観察が出来ました。ダケカンバの冬芽を目の高さで見れたのは、積雪のお陰でしょうか?この時期ならではの体験でした。雪崩の起きやすい地形では日当たりの良さからブナの枝が地面近くから伸び、ダケカンバは群生せずにまばらに生えることや、また散策途中ではリョウブの冬芽に特徴があることを教えて頂きました。傘を被った様な姿はとても印象的でした。 さて、下山は山スキー組3名がスイスイと滑り降り、8名のスノーシュー組が続き、大きなブナの下で記念撮影となりました。そして、最後はイグルー作りです。雪上に円を描き掘り下げながら雪のブロック作りを試みるも雪質がパウダースノーで固まらず、更に掘り下げて固めの雪をブロック状に切り出し、周りに積み上げました。全員で輪になり、なんとか腰を降ろし、ピッタリ寄り添いながらの昼食タイムは忘れられません。屋根までの完成には至りませんでしたが、イヌイット民族の仮設住宅気分は味わえた(?)ものと思います。 私は初めてスノーシューを体験しましたが、普段経験出来ない冬山の雪上散策は素晴らしいものでした。 |
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一息いれて |
もう少し |
ダケカンバ果実 |
ダケカンバ果実の観察 |
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ブナ林の雪上散歩 |
ブナの美林 |
イグルー作り(ブロックができず悪戦苦闘) | 窮屈ですが何とかなりました | |