113回立子山・大舘山自然林観察会10.11.28()

  1128日(日)に第113回観察会・大舘山自然林観察会を実施しました。参加者は18名でした。総会会場の立子山自然の家の駐車場で準備運動をした後、出発です。阿武隈川に沿って開かれた歩道を散策しました。小規模ですが、河川沿いには渓畔林が発達し、サワシバなどシデの仲間(カバノキ科)を目にすることができます。この歩道の山側斜面には蔓植物が豊富で、特に真珠のような渋い輝きを伴った果実がすだれのように斜面一面を被ったスズメウリの群落は見事でした。発電施設手前から登山道に入り、大舘山西側急斜面を登ります。一帯は、優占樹種であるコナラ・クヌギにカヤの木も混じります。加えて、カエデ科の樹木やアカシデやイヌシデ、ケヤキ、ホオノキ、タカノツメなどを見ることができ、渓畔林特有の林相を呈しています。また、玄武岩質火山角礫岩の大岩が露出しスリル十分の箇所もありました。登りきった先は送電線鉄塔でしたが、そこを過ぎると一転して、中世の城舘跡のような様相を帯びた地形となります。空濠と思しきところで山内さんからこの遺構について説明を受けます。ここは、福島が上杉景勝の領地だった頃、直江兼続指揮下の上杉軍と伊達軍が対峙した舘跡の可能性があるそうです。立子山自然の家に至る下り道ではリンドウやフユノハナワラビ、イヌシデの大木などを観察しました。放置された桑畑や発電所、中生の遺構など観察ポイントが豊富な里山コースでした。樹木ではカエデ類が豊富でメグスリノキ、ヤマモミジ、オオモミジ、イタヤカエデ、エンコウカエデ、コハウチワカエデ、ウリカエデなどが確認できました。

阿武隈川河畔林

発電所

チドリノキ

玄武岩質火山角礫岩の大岩

 

リンドウ

スズメウリの果実

空濠で遺跡の構造について山内さんから説明をしていただきました

オオモミジ

 

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