高山の原生林を守る会2003年度定期総会報告

                                 2003年11月30日(日) 午後13:30〜16:30

会場:うぶかの郷
(1)2003年度活動報告

2月 2日     十万劫山観察会(参加者:18名)
2月21日     東大巓植生回復事前説明(福島県生活環境部)
2月23日     東北自然保護の集い福島大会代表者会議(大玉村玉泉寺) 1名
4月20日     高山山麓カタクリ観察会(参加者:10名)
5月 8日     鳩峰峠植林ボランテイア事前打合せ(JA山形おきたま) 1名
5月17日     福島県自然史博物館設立協議会総会(中央公民館)  1名
5月24日     鳩峰峠植林ボランテイア事前調査 2名
6月 1日     鳩峰峠植林ボランテイア (参加者:28名)
6月 8日     東北自然保護の集い福島大会実行委員会(大玉村玉泉寺) 1名
7月 6日     西吾妻弥兵平観察会兼東大巓湿原調査(参加者:16名)
7月20日     東北自然保護の集い福島大会実行委員会(大玉村玉泉寺) 1名
8月 3日     吾妻一切経山観察会(参加者:21名)
8月17日     東北自然保護の集い福島大会実行委員会(大玉村玉泉寺) 1名
8月22日〜24日  「花紀行写真展」(入場者:250人)
9月 7日     東大巓湿原植生回復ボランテイア(参加者:6名)
10月4日     福島市環境アドバイザー観察会 講師派遣1名
10月19日    東北自然保護の集い福島大会実行委員会(大玉村玉泉寺) 1名
10月26日    遠藤ケ滝自然観察会(参加者:14名)
11月16日    東北自然保護の集い福島大会実行委員会(大玉村玉泉寺) 1名
11月22日〜23日  第24回東北自然保護のつどい(総参加者82名)  13名
11月30日    半田山観察会・総会


(2)2004年度活動計画

@ 自然観察会

 

期日

場所

定員

内容

担当

63回

2月11日

信夫山

20名

冬の里山観察会

奥田・山内

64回

4月25日

東吾妻山

20名

春の雪上観察会

丸山

65回

6月 6日

龍ヶ岳

20名

植林とブナの森散策

高橋

66回

7月 4日

西吾妻

20名

登山道調査とロープ補修

高橋

67回

8月29日

磐梯山

20名

赤埴山の植生観察会

鈴木

68回

10月31日

高土山

20名

紅葉観察会(芋煮会付)

佐藤

69回

11月28日

安達太良・前ヶ岳

30名

総会(アットホーム大玉)

七宮

 


高山の原生林を守る会2003年度定期総会協議の概要


1 観察会について

l         来年で定期的自然観察会を始めて10周年。来年からはボランティアも観察会の回数に数える。

l         高土山はどこか⇒長沼町。イヌシデ・カエデの宝庫。シロダモといった貴重な種類もあり。樹木が豊富。芋煮会もバーベキュー場もあり便利。

l         グリーンベルトを吾妻山よりさらに奥羽脊梁山脈南側へ延ばしたい。

l         1年のまとめを、総会の席で、スライドやデジカメパソコンプロジェクターなどで学習するようなことをやってみたい。来年から実施する方向で進めたい。

l         蟹が沢のイワウチワ群落地、工事が進んでいてこわされていることもあるので、一度観察した場所も、もう一度観察する要あり。スカイラインが未開通であるならば、代替えとして蟹が沢も考えられるが,アプローチの林道に雪がのこっているか。

l         再来年に権太倉を希望したい。⇒権太倉は7月下旬から8月下旬までは花の季節。

l         額取山などを芋煮会とぶつけないで、花紀行の山はじっくり観察したい。

l         現地まで交通手段が長くかかるため、なるべくフィールドを広げないでやってきた.遠いところでやるためには、現地集合ということで考えざるを得ない。大量登山という、本会のポリシーと相反する問題もある。集合場所がわかりにくいという問題もある。たとえば市役所などのわかりやすい場所を選ぶか。このことについては、さらに考えよう。

l         花紀行の山を観察会のメニューに入れてもらえるよう希望したい。⇒2005年度から考えたい。

 

2 植林について

l         植林の件で、来年も現地から苗を取るのか。⇒そうしたい。

l         今年取った苗は来年か。⇒来年は無理。牧草の丈からみて、再来年か。

l         今年の苗が冬季に凍みないか。⇒敷き藁などで対応したらどうか。

l         基本的には今年はのびない。今年生き残った苗は、来年は即効性の肥料をやれば、一気に伸びる。伸びれば肥料をやって伸ばせるだけ伸ばせばいい。ただし施肥は梅雨の季節で止める。

l         本来ならば自然では死んでいる苗なので、あまり気にしないように。意外と強い。

l         移植は12月から3月まで眠っている間に行うこと。

l         来年も基本的には現地の苗を採取し、素性のわからない苗は避ける。

 

3 その他(自然保護など)

l         今年は岩手の沢内の観察会に行って来た.人と自然が同居しているすばらしい観察会だった.他の観察会に参加することも検討してもらいたい。⇒カタクリの会の観察会予定を会報に掲載する.

l         毎年湯田にいっているが、西会津には行っていない。県内でも行っていないところがあり、そういう所にいくのも課題。

l         只見川流域のブナ林もその地域の人だけでは守りきれない。そういう所に目を向けることも必要。

l         身の回りにも大切なフィールドがある。もっと身の回りを探して。

l         南会津の問題は、地元の人たちが声を上げたからできた。離れている我々が勝手に声を上げてもだめだ。地元の人たちの声が第一。こういう問題はどこにでもある。

l         会津に行けばこういう問題はどこにでもある。焦点をしぼらなければならない。

l         鎮守の森とか墓地の森など、今までムラで守ってきた大木などが、道路などで切られている現象が最近多く見られるが。⇒これは樹木医の問題でもある。基本的に地域密着の話で、我が会としては地元の人々の問題までは踏み込めない。

l        地道な啓蒙活動で対応するしかない。そのために本物の目を養う必要あり。そのために自然観察会がある。とにかく自然保護は、実際に見て味わってもらうことが必要。

l         問題提起できる力を養いたい。観察会はそのための勉強。


2004年カタクリの会奥羽自然観察会計画(1月〜6月)

月 日

回数

自然観察会のテーマ

1月18日(日)

157

雪の造形

湯田町廻戸

2月15日(日)

158

雪の自然観察(雪国文化研究所を訪ねます)

沢内村志賀来

3月14日(日)

159

春を見つけよう 

沢内村七内

4月18日(日)

160

カタクリの里歩き

湯田町無地内

5月16日(日)

161

雪椿と夏の渡り鳥(東北緑の回廊一斉観察会参加)

湯田町白木峠

6月13日(日)

162

新縁のブナの森(東北緑の回廊一斉観察会参加)

沢内村指標林

     カタクリの会は西和賀地方(湯田町・沢内村)で、自然観察会開催を目的とした会です。

     会則、会費はなく誰でも自由に参加できますが、各観察会の一ケ月前から電話でのみ受付です。

* 観察会では常時自然観察指導員がご案内いたします。                   

* 天候などにより観察地の変更があるかもしれません。詳しくはお問合せ下さい。                          

* カタクリ通信を偶数月に発行いたしており、希望者には年間千円で送付致します。      

(郵便振込みをご利用ください…02350−5−38765 加人者名…カタクリの会)             

カタクリの会連絡先:郵便番号  029−5512 和賀郡湯田町廻戸

電話&FAX 0197(82)3601 代表 瀬川強                           
 

 

編 集 後 記

■東北の自然保護の集いも無事終了しました。今回の集いでは,東北・関東両森林管理局の職員も参加し,各分科会等で率直な意見交換をしていました。このようなことは,以前であれば全く考えられませんでした。■市民グループ主催で官庁と市民グループがこのように同一土俵で本音の意見交換を行う催しは,他にあまり事例がないように思います。■「順応型管理方式」を地でいく林野庁のこの流れが,今後の森林再生に向けた行政手法として定着すればと願う。■来年は定期観察会を始めて10年目を迎え節目となります。来年もよろしくお願いします。

 

戻るトピック目次へ