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7月6日(日)に2000年より実施している登山道の誘導ロープの補修作業を実施しました。参加者は16名でした。今回は弥兵衛平湿原の登山道調査と補修を行いました。なお福島県より東大巓大倉新道分岐の湿原復元作業の協力要請があり、その事前説明会が東大巓東側稜線・縦走路大倉新道分岐地点で開催され、本会からは、高橋、佐藤、奥田が出席しました。 当日は小雨模様の中出発しましたが、栗子トンネルを抜けると一転して気持ちの良い青空が広がっていました。オノオレカンバ、テツカエデ、オガラバナなどの花が咲く立岩の登山口からしばらく続く広葉樹林帯ではモミジカラマツやミヤマママコナ、ホソバノキソチドリ、アカモノ、バイカオウレン、ゴゼンタチバナ、湿原前の小沢ではミズバショウやオオバキスミレなどが開花していました。 真新しい階段を登ると弥兵衛平湿原です。この階段はヘリコプターで下界から空輸された石と木材を使って組み立てられたものです。湿原入口の50mぐらいが木道未整備で、片側に誘導ロープが設置されていただけでしたので持参したロープを加えて補修作業を行いました。 明月荘(弥兵衛平小屋)までは、以前より木道が設置されていましたが、今年は小屋からイロハ沼を経由して縦走路分岐まで至る樹林帯中の登山道に新たに木道が整備されました。とは言え、イロハ沼周辺は池塘の破壊など裸地化が激しく、誘導ロープの設置が望ましいと思われました。弥兵衛平から縦走路大倉新道分岐に至る登山道沿いではハクサンシャクナゲ、ゴゼンタイバナ、ヒメシャクナゲ、ツルコケモモ、ガクウラジロヨウラク、ミネカエデ、ベニサラサドウダン、チングルマ、イワイチョウ等の花が見られました。特に藤十郎分岐のイワイチョウ、イロハ沼と縦走路分岐手前湿原のチングルマ、湿原を過ぎた一角のオオバキスミレの群落は見事でした。 東大巓大倉新道分岐の植生復元作業を実施予定地点の湿原では「吾妻山の会」、「信夫山岳会」と「高山の原生林を守る会」の3団体が福島県自然共生領域自然保護グループの担当者から作業計画の説明を受けました。本会からは誘導ロープの併設を提案し了承されました。 |
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湿原入口の階段 |
ロープ補修作業 |
明星湖 |
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木道の更新 |
弥兵衛平のいろは沼 |
踏付けで裸地化した湿原 |
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母岩剥き出しの湿原 |
最後に残った池塘 |
湿原植生回復作業現場 |
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泥炭が流出した湿原下流末端 |
決壊直前の池塘 |
植生回復事業前の湿原遠景 |