70回観察会・西吾妻誘導ロープ補修ボアランテア 2004.7.4(日)

 7月4日(日)に西吾妻登山道ロープ補修ボランテアを実施しました。参加者は17名でした。デコ平コース班(14名)と天元台コース班(3名)に分かれて作業を行いました。西吾妻は2年ぶりの補修でした。快晴に恵まれたため、力仕事で大分汗を搾られました。
 この日は、作業中も多くの登山者が往来していました。その中で2匹の犬を連れた夫婦がいました。その犬たちは、ずっと遠吠えをしながら歩いていました。私の外に作業に当たっていたボランテア参加者たちが、犬連れ入山を控えるよう注意したようですが、デコ平のゴンドラ乗車口にまるでペット連れ登山を推奨している張り紙が張られており、唖然としました。

ペットを持込ませないで

補修作業風景

補修作業風景

補修作業風景

補修作業風景

補修後の登山道

西吾妻山登山道ロープ補修に参加して  我妻 三男

 夏山シーズンの前に恒例となっている西吾妻、西大巓の登山道ロープ補修作業に参加した。今回はグランデコから入るA班と天元台から入るB班とに分かれて行われた、私はB班で行動した。天元台のロープウエイとリフトを利用したが係員の接客態度は気持ちが悪くなるほどの丁寧さだった。

 ゴゼンタチバナなど小さな花を楽しみながら30分ぐらいで稜線に出た、人形石周遊のコースは木道が整備され以前歩かれて裸地化した枝道には丸太の通行止めが置かれていた。稜線の湿原には最盛期のワタスゲを見ることが出来た、梵天岩への登りではチングルマの群落が沢山あった。

 若女平の分岐から避難小屋周辺、西大巓の鞍部への降り口あたりのロープ補修を行った。雪の重みで直角に曲がった鉄棒を力をこめて曲げなおし、倒れている鉄棒はハンマーで打ち直し、新しいロープを追加しながら切れたところやたるんだ所を補修した。

 西吾妻は百名山に入っているので作業している横をツアー登山の団体が何組も通った。こうした登山客は自然保護について新聞雑誌などで意識はもっていることと思うが「徹底して守る」という気持ちになるとはなはだ疑問だ。「少しぐらい」「一人ぐらい」という気持ちが山を歩く人全員から無くなることを願う。登山道補修というボランテアを一人でも多く体験することができれば「裸地化」問題も意識されるのではないだろうか。

 下山はボランテアに参加したことでいつもと異なる充実感をもって歩くことができた。白布高湯で汗をながし福島に帰った、また来年も参加しよう。

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