64回観察会・栂森山麓観察会 2004.4.25(日)

4月25日(日)は悪天候に伴うスカイライン閉鎖により東吾妻山から栂森山麓に場所を移し、予定を変更して「スプリングエフェメラルと里山の萌黄」観察会を実施しました。参加者は21名でした。

この木はなんだ

かつらの若葉

黒沢

落ち葉が心地良い

里山の萌黄

シロバナエンレイソウ

スプリングエフェメラルの花たち   三瓶 厚子

「わー、きれい!」

「行けども、行けども、花一面、すごい!」「花を踏まないよう言われても、うーん、難しい。」雑木林の中に歓声が上がりました。そこは驚くほど広大なカタクリ群生地です。まだ冬の名残が残る森の中で、ひときわ鮮やかに光り輝くカタクリたちは“スプリングエフェメラル”と呼ばれることを知り、森の中で一瞬妖精を見たような“スプリングエフェメラル”にとても心惹かれました。

雑木林の中から空を見上げると、雪の鬼面山、箕輪山が見えました。もうすぐ葉が茂り森の中へは入れなくなると言います。

奥土湯のカタクリ群生地までの行き帰りの林道沿いでは、数多くの植物を観察することができました。マキノスミレ、アケボノスミレ、タチツボスミレ、スミレサイシンはスミレの仲間。ユリ科のカタクリ、ユキザサ、チゴユリ、ウバユリ、オオウバユリ、エンレイソウ、シロバナエンレイソウ、キク科のヤブレガサと似ているのはヤマタイガサでした。

会の方々からの専門的な、時にはユーモアを交えての解説がたまらなく嬉しいものです。

 樹木については、興味を持ち始めたばかりですが、コブだらけで倒れた病気の杉の木と、荒川の源流の側に立つ“カツラ”の大木が見事でとても印象的でした。

初参加ですが、林道を歩きながらコンクリートではなく、同じ生き物として体に心地良いクッションのある土の道を、動・植物のためにも残してほしいと願いました。

 

クマシデの不定根

ミズナラの不定根

観察することがいっぱい

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