57回観察会・十万劫山観察会 2003.2.2(日)

十万劫のフィールドサインへ


ノスリの生息を確認しました

2月2日(日)に十万劫観察会を開催しました。参加者は18名でした。山ノ入・茶屋沼公園から十万劫山を経て阿武隈川沿いの弁天山まで縦走しました。落ち葉を踏みしめての散策を予定していましたが、本格的な雪上観察会となりました。

 鍛冶ヶ原から林道に入り、植林地を過ぎるとクリ−コナラを中心とする広葉樹林となりました。萌芽更新の跡が残るケヤキの壮木や土塀の小さな小屋など、里山として利用されていた頃の人間の営みの痕跡も見られました。またキツネやノウサギなどのフィールドサインが豊富で、野鳥と思われる足跡も確認できました。野鳥の痕跡ではヤマドリのほかに、種類は不明ですが小さな2列の足跡が確認されました。ツグミよりも小さいような気がします。メジロやスズメぐらいの小鳥でしょうか。峠の十万劫登山口から十万劫山頂までは一登足です。山頂には立派な社が祭られていました。そしてその傍らの広場に記された雪文字をなにげなく読んでみると「Welcome 高山の会」と記されていました。今回の観察会を知った地元の方か、観察会に参加できなかった会員の方が前日に登り描いて行ったのでしょうか。思わぬ歓迎のサインに一同驚きました。(後日、会員の田中寿男さんから連絡があり、観察会当日は予定があったので、前日に南光台からスノーシューで仲間と登り、書いておいたものと分かりました。田中さん有難うございました。) 
 平坦な尾根をしばらく辿り、伐採跡地と思われる広場で昼食を取りました。積雪が豊富で立派な雪のテーブルを作ることができました。ミズナラの若木の間からは、吾妻連峰、摺上川源流の山々、蔵王連峰などが雪化粧で輝いて見えました。

 昼食後も、クヌギ、アカマツ、オオウラジロノキ、ネジキ、カヤなど多様に変化する里山の林相を思い思いに観察しました。途中では、赤い莢が白い雪原でひときわ目立つトキリマメ、展望の見事なV字谷、ノスリの飛翔もまじかに見られるなどのエピソードにも恵まれ、思いのほか充実した観察会となりました。


V字谷から高山を望む

ケヤキの萌芽更新

雑木林の土塀小屋

雪の林道

珍しい木があるぞ

ここはどこだ

ミズナラの若木

雪中に映えるトキリマメ

雪が作るアオダモの造形美

十万劫山観察会に参加して  福島市 橋晶彦、智子

 冬晴れの中、福島市内の十万劫山の観察会に家内と二人で参加させていただきました。 福島市内から見える十万劫山を眺め、ホームページで行程と標高をチェックし、体力的には何とか参加者の皆様にはご迷惑にならないかなど検討し、参加させていただくこととしました。

 登り初めて、鳥や小動物の雪の足跡などを観察しながら楽しく歩き、「アオハダ」、「ハリギリ」など普段気にすることもなく通り過ぎている樹木の種類などを教えていただき、今までの自分の「山歩き」において経験の無い山の楽しみ方があることを実感しました。自分の今までの「山歩き」は、日頃の不摂生のために体についた様々な脂などを燃焼させるためのものであるため、花や鳥や木などは「風景」や「BGM」としての存在であり、極々少ないそれらの種類が判別できる程度の知識でありました。

 今回は、「高山」に続き2度目の参加であり、次第に観察会の雰囲気に慣れてきたと自負しており、様々な自然に対する知識を得ることが少しずつ楽しみに変わってきました。 私たち夫婦も次第に中年から熟年に分類されてくる年齢であり、また、世の中の流れも、次第に「スローライフ」に移行しており、ゆっくりと自然を楽しむ観察会に今後も機会があれば足手まといにならない範囲で参加させていただきたいと考えております。

 次の「お知らせ」を心より楽しみにお待ちしております。ありがとうございました。

十万劫山観察会に参加して  いわき市 佐藤 和子

 ほとんど雪の降らない浜通りから参加しました。

 雪の上を歩き出してからすぐ兎の足跡が見つかり,それからリス,ヤマドリ,タヌキなどいろいろな足跡が林の中で交差したり,道路を横断したりしていました。頭の上では,シジュウカラ,コゲラ,メジロの声がして、この山には沢山の動物が生きている。雑木林だから動物を養えるのだなと思いました。以前萌芽更新されたケヤキの大木が何本もありむかしは生活のために利用されていた山とわかります。適当な手入れをしてこのままの林を保存しておいてほしいと思いました。

 登山口を過ぎてからしばらくして林の中を行くと,シラカバの木が何本も倒れているところがありました。ここに自生していた木ではないそうでやはり気象的に無理があったのでしょう。

 快晴の空の下,雪のテーブルで食べた昼食。 町が見下ろせ目を上げれば安達太良,吾妻,蔵王まで見渡せる眺望はすばらしかった。

 ノスリがゆっくりはんしょうしていて羽の裏の紋もはっきり見えました。 下山途中キブシの木がありまだつぼみが固く,いわきのひなたでは,黄色い色が見え始めているのにと思いました。でも,雪があることで生き物のフィールドサインを見つけやすいと思います。

 昨年は雪の上を歩くのに自信がなくて参加できなかったけれど,今年は参加してよかったと思いました。

雪文字作者:田中寿男・エイご夫妻

コナラの種が根を伸ばしていました

ナガバノコウヤボウキ

クヌギ

マンサク

オオウラジロノキ

ネジキ

カヤ

十万劫のフィールドサイン

ノウサギ

キツネ

ヤマドリ

ムササビ?

メジロ?(ホッピングする小鳥)

テン?

ムササビ?

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