55回観察会・的場川紅葉観察会 2002.10.20(日)



10月20日(日)に的場川渓谷紅葉観察会を行いました。参加者は23名でした。このコースでの観察会は1997年以来5年ぶりとなります。

高山登山口から902mまでの植林地で基本的なカエデの種類と見分け方などを確認しながら登りました。途中ヒトツバカエデの若木がありましたが、会の創生期の頃は腰ぐらいであったのが立派な若木に成長している姿に時の経過を感じました。902mから登山道を離れ、的場川への踏跡をたどります。平坦なミズナラの2次林をしばらく進み、涸れ沢の振子沢を越すと成熟したブナ林となりました。紅葉の始まりで樹によって色づき具合はまちまちでしたが、霧にかすむブナ林は幽玄でした。ブナは条件がそろえば鮮やかな黄葉となりますが、残念ながらめったにそのようにはなりません。今回も典型的な黄葉樹はありませんでしたが、それでもコミネカエデやコハウチワカエデの鮮やかな紅葉がブナやハリギリの大木の間にぼかし絵状に点在し、秋の森の美しさを十分堪能させてくれました。

ブナ平では5年前に折損したブナの残骸が当時のままに残っていましたが、周辺はエゾユズリハが背丈を越えるほどに生長しており、ブナの倒木でできたギャップの日当たりを独り占めしているようでした。以前はブナ平から先は藪がかかっていたのですが、今回は、的場川まで刈り払いがしっかりされていました。的場川では、高橋代表持参のブルーシートで雨よけテントを設置し、会特製の「芋煮」を味わいました。

高山の紅葉観察会に参加して

                                              水上こずえ

 私が高山の原生林を守る会の活動に参加したのは、実は、今回でまだ2回目なのです。1回目は7月に行われた西吾妻山のロープ修正作業で、今回とは、また異なった角度で山を知ることができました。今回のコースは、的場川を終点とし、的場川まで辿り着くまで、森林の形成などを学んでいくものでした。初めは私の中では“観察会”と言うよりも、“いも煮会”の方がウエイトを占めていたのですが、紅葉をただ見るだけではないということ、森林は無意味に生成されているわけではないということを学びました。

 今回の観察会で重要なポイントとなったことは、高山の森林には、日本海側で見られる樹木と、太平洋側などの山沿いで見られる樹木の、両方の樹木が観測できるということ。つまり、2つの気候が入り交じっていると考えられる点にありました。その他、古い大木が倒れ、そのことによって直射日光に当たることができるようになった植物が育ち、新しい森林の形成が誕生することなども知りました。

 目的地点の的場川には、ほぼ予定どおり、お昼頃に到着することができました。この日は雨も降っており、気温もだいぶ低くはなっていましたが、おいしいいも煮を食べ、体も温まりました。“紅葉を楽しむ”という点では恵まれない天候で残念でしたが、“紅葉を観察する”という点では色々学ぶことができ、大変勉強になったと思います。また機会があれば、次の活動にも参加したいと思っています。

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