95回観察会・不動湯周辺雪上観察会 2008.2.3()

23日(日)に不動湯周辺の雪上観察会を実施しました。参加者は25名でした。厳冬期の観察会ですが、参加者は女性が圧倒的多数を占めました。

駐車を予定していた男沼入り口のスペースがワカサギ釣りの車で満車状態となっていたのは想定外でした。駐車する場所の確保に時間をとってしまい、出発は10時過ぎになってしまいました。いつもですとこの時期は高山ツアーのトレールが見られる男沼林道ですが高湯スキー場が廃業したためか人が徘徊した気配は全くありません。真っ新の積雪を思い思いに踏みしめて不動湯へいたる林道を進むと雪原はノウサギの遊び場と化していました。

栂森の南斜面の県有林に至る林道入り口にあった杉林が前年の秋に皆伐されたため急斜面は崩壊しそうな危うい光景となっていました。急斜面の上には高山山麓の代表的な森林であるミズナラ-クリ林が広がっていました。これは伐採後のブナ植生帯下部に広く見られる落葉広葉樹二次林で、植林を免れた山域に残っているものです。気持ちのよい林間を思い思いに散策しました。

栂森南斜面入り口の皆伐後の民有林

 

 

高山山麓雪上観察会に参加して   本多 愛子 

春はまだまだですが、二年間の冬眠から目覚めて200823日の観察会に参加しました。
四季の里の集合場所には総勢25名の参加者が集合しました。この時期の観察会としては、今までで2番目の参加者数とのこと。今年は雪が少なかったので、皆様雪に飢えていたのですね。懐かしい顔に温かく迎えていただいて出発式のあと6台の車に分乗して目的地に向かいました。
土湯温泉から女沼、男沼方面に向かい、途中の分岐から男沼林道を不動湯方面に入って驚きました。車がずらっと駐車しています。男沼にわかさぎ釣りにきている人達の車でした。雪だまりに車がはまったり悪戦苦闘してようやく駐車スペースを確保。いざ出発です。最前列にスキー群、次がスノーシュー、最後にワカンと長い長い列になりました。
 雪は降っていましたが暖かいため雪の結晶を見ることはできませんでした。進むにつれて小動物の足跡発見。うさぎ、りす、きつね、山鳥と守さんの案内と解説で冬山の観察を楽しみました。アカマツの植林の伐採の後の2次林には、コナラ、ミズナラ、ブナが生えていましたが2次林が生える時の気候に左右されるということで原始林に復帰することはありえないということでした。ここでウダイカンバ発見。スキーの人達は急な登りは苦労していたようです。
 お昼は高橋さんの迷彩色のツェルトの下、雪のテーブルで素敵なランチでした。雪は降り続いていましたが、不思議と寒くはなかったです。帰りはスキーの人達につられてひたすら下りてしまいました。時間が早かったので男沼にわかさぎ釣りを見学にいきました。林道から10分歩かないうちに色とりどりのテントが沼の氷の上に張ってあるのがみえます。去年は暖かく氷結しなかったそうで今年は寒いのですね。温暖化が進む中で何かほっとします。氷の厚さは10センチ位と聞いて大丈夫かなと怖くなりました。
 雪にはまった車を引き上げて四季の里の集合場所に戻りました。時間は予定通り。次回の観察会の再会を誓って解散しました。二年ぶりの観察会楽しかったです。時間がのんびり流れました。

ミヤマガマズミの冬芽は華やか

小雪の中の昼食

 

 

 トップページへ    観察会のページへ