87回観察会・磐梯熱海ケヤキの森観察会 2006.11.26()

1126日(日)に本宮・大名倉山と磐梯熱海ケヤキの森の観察会を実施しました。参加者は21名でした。今回は公的機関による自然遊歩道の整備のあり方がテーマでした。大名倉山は「東北自然歩道」(身近な自然地域や、景勝地、史跡などをむすぶ自然歩道として都道府県単位で整備されている)として本宮町岩根を起点に大玉村午房内までに設置された安達太良の里を訪ねるコースの中核となる山です。しかし、周辺は伐採やフェンスに囲まれ重機で地ならしされた空き地等が目立ちお世辞にも自然度が高いとはいえないものでした。「ケヤキの森」の方は温泉地に隣接している森としては信じられないほど自然度が高く、ケヤキの姿にも長い間、里の人々と深い係わりを維持してきた様子が刻まれていました。温泉地の近くであるためやむを得ない側面もあると思われますが、過剰整備と思われる一面も見られました。

植生では、大名倉山ではカラマツソウ、ツチグリ、山頂でのミズナラの芽生えなどが印象的でした。「ケヤキの森」ではリョウメンシダ、ジュウモンジシダ、ヤマイタチシダ、トラノオシダ、タニワタリ等の豊富なシダ類や珍しいカエデの仲間のチドリノキの壮木なども観察されました。

大名倉山

これ何?

有刺鉄線が架設された広い登山道

整地され有刺鉄線が架設された山頂

安達太良連峰遠望

コナラ

カラマツソウ

ミズナラの実生(山頂)

 

アプローチはレンガ道から

ケヤキの森は国有林

林内の遊歩道

ケヤキの樹皮

アガリコの森

 

チドリノキ

なにかな

 

 トップページへ    観察会のページへ