83回観察会・水源の森復元ボランテア&龍ヶ岳観察会 2006.6.4()

 

64日(日)に水源の森復元ボランテア・龍ヶ岳観察会を実施しました。参加者は28名でした。鳩峰牧場での植林作業は今回で5回目ですが、JAおきたまから国への牧場返還手続きが完了したため、今回は「高山の原生林を守る会」の単独での実施となりました。ミズナラ、イタヤカエデ、クマシデ等の購入苗150本に加え今回は、この植林地に自生していた芽生えを持ち帰り育成した苗11本も里帰りを果たしました。堆肥代わりの落葉を肥料袋に入れ、苗を沢の水に浸してから植林作業に入りました。今回は、これまで植林してきた場所の補植を行いました。自分で芽生えを堀上げ、3年に亘って育成管理をして無事植え付けを済ませることが出来た方は極少数でしたが、誰でも味わえることではないので幸運な方といえるでしょうか。例年より花暦は遅れたためなのか、ベニバナミヤマカタバミやキバナイカリソウなどの珍しい花に遭遇する幸運に恵まれた会員もいました。今回で通産1663(里帰り13本)本の植林を終えることが出来ました。参加していただいた会員の皆さんご苦労様でした。

里帰りの幼樹

 

 

 

 

 

 

ベニバナミヤマカタバミ

                「第5回水源の森復元ボランテア・観察会」に参加して  山地 英雄

私達(夫婦)は「高山の原生林を守る会」に入会させて頂き64日は、鳩峰峠の牧草地に、イタヤカエデ、クマシデ、ミズナラ、トチ等を植林する催しに参加しました。

 私は当初「高山の原生林を守る会」ということなのでなぜという感じでいました。私はボランテアも山での植林作業などは全て初めての体験で大丈夫かと心配でしたがなんとか、仲間の方に教えていただき、何とか作業を完了することが出来ました。牧草の中に埋もれて幼な木や雪で倒れた木も元気に育っていましたが、この木が成長し林になるのには約30年位はかかると思われます。私は見届けることは出来ないと思います。しかし、夢に描くことはできるかも!もっと沢山の人の協力があればな!

 来年も元気であれば、ぜひ参加したいと思っております。その節はよろしくお願いいたします。

アズマギク

キバナイカリソウ

クルマバソウ

クジャクシダ

龍ヶ岳賛美(龍ヶ岳観察会に参加して)     山地 尚子

 午前中の植林を終えて午後から龍ヶ岳の観察会。ヤマツツジがまだ咲いていました。いつもの年だと今頃レンゲツツジが満開だと言うが咲き始めたばかり。牧草地だった所を抜けて登り始めてまず目にとびこんだのがうす紫色の清楚なアズマギク。私の好きなアズマギクがあっちにもこっちにも感激!ベニバナイチヤクソウ、マキノスミレ?に似たスミレ、ミヤマハタザオ、ホウチャクソウ、マイヅルソウ、ショウジョウバカマ、藪の中で群生していた白い花は何だったかしら。ガクウラジロヨウラクはまだ蕾。ヤシオツツジのピンクはやさしい花。ムシカリの白と対照的かな。まさに緑の回廊と呼ぶにふさわしい道を通って頂上へ。眺め最高。山の連なりがきれいに見えました。

 頂上からブナの森への樹林帯に突如、原生林がカエデ、ミズナラ等の木が四方八方に手を伸ばし風雪に耐えながらどの位、生きてきたのでしょうか。そんな木々の向こうに白い花が、サンカヨウの花でした。ブナの森に着きました。ブナの木はまだ伸び盛りの青年のように立っている木に耳を近づけて水の流れる音を聞こうとしましたが修行が足りず聞けませんでしたが、そこに居るといつまでもいたいような安らぎを覚えました。水を貯え動植物と共に地球の環境を守ってくれている大事なブナを守り育ててゆくことが私達の務めではないかと。そのために森を復元しようと5年も植林の活動を続けているこの会のすごさに感動しました。

 龍ヶ岳、1000m足らずの山なのに草花も豊富、変化に富んだ森、なんて魅力的な山でしょう。来年も、いや、秋にも行きたい。

カラスシキミ

レンゲツツジ

サンカヨウ

ミネカエデ

 

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