79回観察会・西吾妻・白布峠紅葉観察会 2005.10.22()

 

 

タムシバ

ヒメモチ

ブナの造形美

ナナカマド

 

 

 


西吾妻・白布峠紅葉観察会に参加して     小幡 仁子

紅葉を楽しみにしていたが、白布峠に着いて見てみると、ブナの幹にはカサカサした茶色い葉っぱがもの悲しそうに風に揺れて付いるばかりで、折から冷たい雨もパラパラッと降り出し、終わりゆく秋と、近づく冬を感じさせられた。それでも、ウルシの赤やウリハダカエデのオレンジ色・ミネカエデの黄色などが美しく、今日は、どんな発見があるかなと、気分は観察会モードに切り替わった。まず、オオカメノキの冬芽に気がついた。本当に背伸びの体操をしている人のようでかわいらしい。今回は赤い実が沢山あった。まず、ナナカマドの実。これはお酒に漬けても苦くてまずいそうだ。ツルリンドウは赤といっても紫がかったワインレッドで、これまた美しい。ヒメモチやアカミノイヌツゲの実は、緑の葉をバックにいよいよくっきり赤く、クリスマスカラーだ。アクシバの実も赤い。アクシバの実を食べてみたら、甘酸っぱくておいしかった。果実酒にしたらなかなかいけると思う。それにしてもアクシバとは変な名前だと思って、帰ってから検索したら、燃やした灰で灰汁を作りあく抜きに用いたとあった。それから、タムシバの実やアキグミもあった。アキグミは前回の磐梯山の観察会で、始めの急登を上がりきって、分岐のところにすごく立派なのがあったっけ。花もいいけど実のある季節もなかなかいいものだ。

ところで、馬場谷地について話には聞いていたが、観察会で渡されたしおりの写真を見て、私も愕然とした。湿原の中に沢山の木杭が打ち込まれているではないか。無惨な姿である。なぜ、このようなことを営林署はしているのだろうか。そして、湿原入り口の立て札には「湿原は植生回復が難しく・・・・立ち入りを禁止する。」と書いてあった。自分で工事をしておきながらこの立て札は何だ!?信じられないことである。こんなことが二度と起こらないように、声を出していかなければならないと思った。

ツルリンドウ

ツルアジサイ

 

ナナカマド

伐採跡地はササが繁茂

??!!!

馬場谷地

 

 

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