第163回自然観察会:茶臼森山・裏花見山のスプリングエフェメラル観察会

19.4.14()

 
163回観察会(古峯神社にて)

163回自然観察会:茶臼森山・裏花見山のスプリングエフェメラル観察会に参加して 白沢和子

花見山を眺めながら歩く裏花見山の観察会。私は東屋を目印に、小さな花見山を見つけ、それを囲む渡利の里の桜色の見事な広がりに驚きました。遠くに吾妻小富士、数日前の雪で白く輝く吾妻連峰に似合う空の色を楽しみながら、目指した場所は雑木林の明るい斜面いっぱいのカタクリ。誰も居ない、私たちとカタクリの静かでうれしい居心地の一服でした。
久しぶりの参加は、順子さんの電話でした。彼女は古い会員で、今は山を歩けません。観察会を、健康だった自分を、急に懐かしく思い出されたようです。
さて、観察会のニュースの一つは増田君です。目にする花や樹の名を即、言えるのです。若さだけではないすごい記憶脳をお持ちのようです。守さんの詳しい観察を促す熱心な会員の存在は、会の喜びです。増田君はきっと大切な存在になるでしょう。期待しています。
私が内緒にしたいことなのだけれど、花の名を教えていただいても三歩歩くと「アレナンダッケ?」となるのです。もう一度聞くこともありますが、多くは忘れたままです。しかし、観察会は好きなのです。どんな空も雲もいいし、幹も枝も花も葉もいい。季節いっぱいのゆっくりした一日がすてきなんです。深く山の香りをかぐと私は消え、さらりと風が過ぎると現れ歩いている。いつも初めての小さな山道。楽しんでいます。
 次のニュースは土井さんです。花粉症でマスクをしていた人に頬と首筋の手当てをする。鼻血が流れた人には踵を打った。ほうれい線に効くポーズ「雨かな」を教わり、私たちは手のひらを上に向けて、アメカナ、アメカナと唱えて大いに盛り上がりました。
そして一週間後、信夫山の北側を見て暮らす私は、桜色ともピッタリの芽吹きの数知れない薄緑色に一年ぶりの歓喜です。こんな色のオーガンジーのワンピースを着たら、ふわりと地を離れ、「おうい雲よ・・・のんきさうじゃないか・・・」なんて歌いだしそうです。

ヤマモミジ

 

 

 

 裏花見山から安達太良連峰を望む

ヤマサクラを背に昼食

古峯神社にはネズミサシの大木が ニリンソウ ピンク色のマキノスミレ
       
 アサダ  ガマズミ  ヤマエンゴサク  ウシハコベ
       
カタクリ