156回観察会〜吾妻・高湯不動滝周辺ブナ林の雪上観察会

18.3.4()

 

3月4日(日)に吾妻・高湯不動滝周辺ブナ林の雪上観察会を実施しました。参加者は11名でした。当日は絶好の晴天となり、雪で乱反射した陽ざしを浴びながらの雪上観察会となりました。
高湯温泉を通り、暫くはヒノキの植林地に開かれた夏道に従って登ります。早速ヒノキの葉の気孔線を観察し、サワラ等の他の針葉樹との違いを観察しました。気孔線は、気孔(外気とのガス交換や水蒸気の蒸散を行う器官)が集合した部分が白いワックスで覆われた組織です。また、今年は雪が多かったせいでしょうか、二股になった主幹が裂開しているヒノキが見られました。裂開部を観察すると、すでに分岐部に沿って表皮組織が発達し、主幹同士の癒合力は低下していたことがわかりました。
暫くは、夏道は、ヒノキ林が続くのですが、突然、大きな車道が横断します。昨年から始まった砂防ダムの工事のために開かれた道でした。沢の雪面ではノウサギとキツネのフィールドサインが残されていました。
ヒノキの植林のため自然林が伐採されたためでしょうか、一帯はウリハダカエデの壮木が多く見られました。どの樹の主幹部でもタチヒダゴケ(コダマゴケ)が着生していました。タチヒダゴケとウリハダカエデの樹皮部は相性がいいようです。
ヒノキ林を抜けてミズナラ・クリ林に出ました。上を見やるとミズナラに熊棚が残っていました。昨年は雨が多く、実りはどうだったのでしょうか。ここから、夏道を外れて左岸の尾根に登ります。この尾根の取り付きの大きなブナは存在感があります。主幹部には無数の熊の爪痕が残されていました。熊棚の主でしょうか。
ブナとミズナラの混交林の散策を楽しんだ後は、今回の観察会の最大のイベントである雪の断面調査をしました。交代しながら斜面の雪を2mほど堀上げ、炭を吹き付けて雪の断層と雪の固さの推移を観察しました。

雪の断面調査

熊だな

陽ざしを浴びて暫しの歓談

伐採を逃れたブナ

 

 

 

 ヒノキの気孔線

 タチヒダゴケ(コダマゴケ)

 ブナ林を思い思いに

ヤマドリとキツネ

   156回自然観察会:吾妻・高湯不動滝周辺ブナ林観察会に参加して    渡辺京子

3月4日晴天。気温も高く観察会日和。
7時30分に集合、さぁ出発!なのに私、まだ車の中、自分でびっくり。時間を間違えて覚えていました、年ですね。電話して、途中合流となりました。
参加者は女性10名、男性1名。男性の方々はスキー?冬眠?でしょうか。
良い天気が続いたおかげで、道路の雪も溶けて滑ることなく目的地に着きました。カンジキ、スノーシュー、山スキーと、それぞれ準備。装着までも、あーでもない、こーかな紐が・・・とワイワイ。
出発すると雪が陽光にキラキラ輝き雪溶けのせいか雪にはアバタのような跡が着いています。所々にウリハダカエデがみられこの地形はウリハダカエデに合っているようです。ヒノキにはY字型の気孔線があり、サワラと似ているが気孔線が違っていて蝶模様で、私(蝶)にはサワラ(触ら)ないでと覚えましょう。と、教えていただきました。
雪上には動物の足跡もあり、山鳥?イタチ?ウサギはないね、水場なのかなぁ、アッ!あんなところに熊棚!あっちにもある。この木、熊の爪が付いてる!と雪上観察を楽しみました。
昼食前に雪を掘り出し雪の層を観察。掘っても、掘ってもなかなか地面に届きません。木が出てきたのでもう少しと思ったら、そこからさらに30〜40cm 掘りやっと地面が見えました。私の身長を越え200cm はあったでしょうか。
雪の断面は、柔らかい所とザラメ状の所が交互にあり今年は雪と晴れが6・7回繰り返されたようです。4本指が入る事から雪は万年雪ではない事も分かります。墨を吹き掛けたので雪層がよりハッキリしました。
昼食は、皆が持ち寄ったご馳走で食べきれない程でした。又今日も太って帰るようです。
冬は炬燵で丸くなる。と言っていた私でしたが、スノーシューを知って雪の中を歩く楽しみを知り、冬の観察会もワクワクでした。

 

ヤそろそろ交代しましょう

食卓も作らないと

恒例の雪の食卓を囲んで井戸端会議

セッケイカワゲラ