150回観察会〜高山山麓・仁田沼の雪上観察会

17.3.5()

 

 高山山麓・仁田沼の雪上観察会に参加して    五十嵐礼子
    今回は、ダンナ、飛び入り参加のダンナの友人と合わせて3人で参加させていただきました。ダンナの参加は本当に久しぶりです。さて今回の観察会は通算150回目という節目の記念すべき観察会とか。こんな大事な観察会の報告を書かせていただくことになり本当に恐縮です。
 
さて例によって四季の里付近の駐車場で集合後、今回の参加者12名は、2台の車に分乗して土湯温泉の奥、日向の登山口に向かいました。登山口からスノーシュー、和かんじきをはいて登山開始。雪はまだ一面に残っていますが、雪はもう春雪。日差しもまた春の日差し。

天気も上々で、風もほとんどなくまさに観察会日和です。ただ観察する植物が多く、一向に進みません。だいぶ時間がたってもまだ登山口から2〜300メートルくらい。春の快い陽気につられてか、守さんの口調もいつも以上に滑らかです。花はまだ何もないと思っていましたが、雪の中から飛び出ている枝には冬芽がついており、カエデ類の冬芽は先端が1個のものと2個のものがあるとの説明がありました。カエデはいつ聞いても種類が多く難しい!また雪上の観察会ならではの観察対象として、アニマルトラックがあります。ふかふかの新雪というわけではありませんでしたので、足跡がくっきりではありませんでしたが、きつねやリスと思しき足跡は観察することができました。またリスの食事のあとに残った松ぼっくりの残骸の「えびのしっぽ」はたいへん印象的でした。
 
なだらかな丘を越えて、仁田沼への斜面で、ヤドリギを見つけました。ヤドリギは冬の氷雪の中でも緑色を守ったことから幸運をもたらす聖なる木とされていてとても縁起の良い植物です。今回みんなで見つけることができたヤドリギは150回観察会への森からのお祝いメッセージのようですね。仁田沼は先週下見に来た時に比べてもだいぶ沼の周囲の雪は少なくなっており、春の足音を感じました。沼畔にて集合記念撮影。沼から少し高台に上ったところで雪上観察会ならではのスコップで雪のテーブルを作っての昼食です。沼周囲は窪地になっているせいか風は穏やかで本当に気持ちのよい昼食でした。
 
ここからはペースをあげ、一気に男沼に。周回コースを進みましたが、先週はとおれた場所もすでに雪が解け、通ることができなくなっていました。ここから引き返しふたたび日向に向かいます。途中、道筋に沢が流れていましたが、雪解けがしっかり進んでいることがわかりこんなところにも春を感じることができました。2時ちょっとすぎに無事下山。気持ちの良い日だまり春のハイクでした(平成29年3月5日)。

この冬芽は

陽だまりの雪上散策

これは巨木だ!

雪のテーブルでの昼食は賑やか

バンダイキノリ

ハンノキ林