145回観察会〜塩手山・スプリングエフェメラル観察会

16.4.10()

 

410日(日)に第145回観察会〜塩手山・スプリングエフェメラル観察会を行いました。参加者は28名でした。塩手山ではアケボノスミレ、アカネスミレ、マキノスミレ、ナガハシスミレ、タチツボスミレ等のスミレ類やヒトリシズカ、コクサギ、ウリカエデ、クロモジ等の早春の樹木の花々に加え、吾妻山麓では見られないミツマタの花を観賞することができました。塩手山を散策した後に、津波対策事業の一環として始まった沿岸の大堰堤の造成工事に土砂を供給するために山が削られる様子や堰堤工事の現場を見学しました。最後に津波の後の水田に現れたウミミドリ群落を観察しました。 

塩手山観察会には28人の参加者がありました

道は大渋滞

イヌガヤ

ナガハシスミレ

 

アケボノスミレ

落葉の上を散策

 コクサギ

ウリカエデ

塩手山観察会に参加して     佐々木 純

− 今日の自分の花を決めたら、浮気をしないでその花ばかり探してみましょう。

− その花が咲いている場所や色の具合、花や葉の色や形を覚えます

− 他の場所で見たときにこの場所を思い出さないようならば、あきらめましょう

そして、見つけられるようになったら、知っている人に名前を聴きます。

・・・一向に花の名前を憶えない私に、以前友人が教えてくれました。

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少し暖かくなり始めた相馬の塩手山では春先の花と、芽吹き始めた木々のアンサンブルが楽しめる、まさにスプリングエフェメラルでした。

落ち葉の踏み具合から、まだそんなに人がおとづれていないようでした。

登山口との標高差222mを追い抜かれることも、すれ違うこともなく約3時間かけて、ゆっくり観察しながら登りました。

初めての参加でしたが、友人の忠告通り、今回はウリカエデとノリウツギだけを確実に覚えました。ウリハダカエデはよく知っていたので、その違いがすぐ分かりました。

以前ウリハダカエデの紅葉を拾い、ほかのハウチワカエデなどと一緒にアルバムに挟んでいたら、職場の女の子が「わーきれい、どこで拾ったの?」と・・・そこまでは良かったのですが、「それ集めて何するんですか?」と。 ・・・何と答えたか覚えていません。

色々な種類のスミレも咲いていましたが、私には皆「ミヤマシラネ(知らね)スミレ」でした。遠くではトラツグミが口笛を吹いていました。

そのあと、採石のため山が無くなってゆく様子。新地町の津波で流された地区の復興状況、そして、津波で居なくなった絶滅危惧種ウミミドリが戻ってきた様子など見ていただきました。大自然から人の営みまでとても内容の濃い観察会でした。

                                                                  2016年4月10日

 アケボノスミレ

 のどかな昼食

 ミツマタ

 オオバイノモトソウ

 

 

 

 急坂を急ぎ下りる

 山が削られる現場を視察

 海外線工事の現状を見学

 大堰堤

 

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