|
||||||
3月15日(日)に第138回観察会「安達太良・仏沢自然林観察会」が開催されました。14名の参加者でした。 今回の観察会の地は、箕輪山と鉄山の間に刻まれた仏沢の右岸のなだらかな斜面に広がるミズナラ林です。ここのミズナラ林はブナ林の伐採跡地に形成された代償林(二次林)です。朝からこの冬一番の快晴で、暖かい日差しの中、快適な観察会になりました。今回の最大で唯一の難所は箕輪山頂の大雪渓を源流とする仏沢に架けられた簡易橋です。幅30p足らずでその上に雪が積もり滑落したら無事では済みません。一人ずつ慎重に橋を渡りました。橋を渡り終え、林道を進むと沢山の花芽を抱えたマンサクが私たちを迎えてくれました。残念ながら蕾はまだ開いていませんでしたが、ふっくらとした姿は開花が間近であることを予感させます。林道からなだらかな斜面を選びミズナラ林に入ります。真っ白な雪面に投影された伸びやかな木々のシルエットが解放感に満ちた童心に戻してくれます。ウサギの顔を連想させる花芽を着けたオオカメノキがここはかつてブナ林であったことを教えてくれます。雪面ではユキムシが匍匐し、キツネ、ノウサギ、ヒメネズミの足跡も観察することができました。標高差100mほどのささやかな山岳林の散策でしたが春に向けた生命の息吹をそこかしこに感じさせる観察会となりました。 |
||||||
|
|
|
|
|||
ミズナラ林にて |
ノウサギ |
キツネ |
ヒメネズミ |
|||
|
|
|
|
|||
スリル満点の橋渡り |
オオカメノキの花芽と葉芽 |
|
タカノツメの冬芽 |
|||
第138回自然観察会〜安達太良・仏沢自然林観察会に参加して 安積幸子 |
||||||
何年ぶりかの観察会参加でしたが、素晴らしい青空、無風、真白な新雪、守さん曰く「今までにない最高の天気」とのこと。私にとっては懐かしいお仲間にもお会いでき大感激です。
雪の中から枝を伸ばしたマンサクの蕾をルーペで観ると、黄色の花弁が見え、柔らかい日差しにいつ花を咲かそうかとお隣さんの蕾と相談しているようです。
青空にヤマモミジ、ウリハダカエデの枝先が赤く、マクワウリに似たウリハダカエデの特徴ある木肌と共に、シミだらけの脳みそにも今のところは留まっております。
また、枝先に大きな芽を付けたホオノキ、オオカメノキ、ドライ花柄を付けたリョウブ、ツルアジサイ、山菜の季節が楽しみなコシアブラ。長年山歩きの時に、登山道に落ちている青緑の枝を不思議に思っておりましたが、その正体はアオハダと分かりすっきりしました。
私たちの足跡以外に、ヒメネズミ、ヒメネズミを追いかけて来たキツネ、柔らかい枝を食べたウサギの足跡など、自然界の生の営みが残されておりました。
雪上ランチタイムは、家庭料理回転バイキングと言ったところでしょうか、「手作り」「ヘルシー」「隠し味は愛情たっぷり」デザート付です!
お腹も満足したところで、雪の結晶観察です。ですが・・・あまりの暖かさで私にはよく見えませんでした。
土が見える所まで1.5m以上雪を堀り起こし、表層雪崩、全層雪崩を引き起こす雪面をまじかに観察することができました。
下山はスキー、スノーシューそれぞれあっという間に115号の駐車場に着きました。
自然観察とおしゃべりと楽しい時間は過ぎ、明るい日差しに脳みそも少し柔らかくなったかな?
次回の観察会も楽しみです! |
||||||
セッケイカワゲラ(ユキムシ) |
リョウブの冬芽の芽鱗 |
タカノツメ |
ミズナラ林の登攀 |
|||
ミズナラ林の登攀 | 贅沢な昼食 | 食後の腹ごなし? | 雪の硬さを手で測りました | |||