137回 弁天山・里山陽だまり観察会14.11.30()

  

 

   

ツクバネ

うまく写るかな

マキノスミレ

ヤブコウジ

137回自然観察会〜弁天山、里山の陽だまり観察会に参加して 古内真由美

高山の会に入会して、早稲沢夏の山岳植物観察会以来、2回目の参加でした。9月の龍ヶ岳自然観察会と鳩峰峠の観察会も楽しみにしていたのですが、地区の運動会があり、欠席しました。今回の弁天山には行きませんでしたが、私が小学校の遠足で行った記憶があり、また、子供が保育園で散歩に連れて行ってもらったところでした。
歴史と自然にあふれている小倉寺観音入口から歩きはじめると紅葉のきれいなもみじがあり、葉を見ながらもみじの種類やオオモミジ、ヤマモミジの見分け方を教えていただきました。最低気温が8℃以下になったら紅葉が始まるとのことでした。サザンカの花もたくさん咲いていました。大蔵寺千手堂は歴史を感じる古い建物でした。この近くで今の季節には珍しく葉の裏と木の皮にセミの抜け殻がくっついていたのにはびっくりしました。

落葉を踏みしめて歩いて行くと、ナラの木に寄生して育つという羽子板の羽根に似たツクバネ、綿毛のようなセンボンヤリ赤い実のヤブコウジ、そして葉についていたピンクの小さい実はムシコブという虫のタマゴが入ったできものでした。歩いていて見落としてしまうくらい小さい一輪のマキノスミレは落ち葉の中に紫の花をひっそりと咲かせていました。写真を撮ってみたもののうまく撮れませんでした。更に歩いて行くとヤマコウバシを見つけ葉は茶色に枯れていましたが、小枝を折るといい香りがしてくるのでこんな名前がついたとか。

カヤの木の大木もあり、イヌガヤ、チャボガヤ、ハイイヌガヤと種類がありますが、気候、風土により生育が異なるとの事でした。クヌギは里山の代表的な木で、樹の皮はコルクと呼ばれる層が発達しボコボコしていました。これとは反対にケヤキは樹の表面がサメ肌様で対照的でした。葉も木の種類により形、大きさ、葉のまわりのギザギザの有無などが違うことが分かりました。特にオオモミジの見分け方は、オオモミジは葉の先端が不明瞭で裂刻が浅く、ヤマモミジは先端が細長く、鋸歯が深く切り込み、裂刻も深いことを覚えました。

昼食は、男子更衣室を借りて、皆さん持ち寄りの手作りのおかずをいただき、作り方やコツなどに話がはずみました。ごちそう様でした。総会では来年の観察会の予定が決まり、なるべく参加したいと思っています。
放射線量のお話では、目に見えないものなので、少しずつは線量が下がっているとはいえ、不安です。来年3月で震災後5年目に入りますが、一日も早い復興を願っています。今後も調査を続けていろいろ教えていただきたいと思います。皆様、お世話になりありがとうございました(平成261213日)。

カヤ

 弁天山の自然林

 里山の散策

クヌギの履歴

 

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