135回 早稲沢夏の山岳植物観察会14.7.6()

  

 
   

オオハナウド

オオバミゾホオズキの残り花一輪

サナギタケ

思わぬ発見

第135回自然観察会〜早稲沢夏の山岳植物観察会に参加して 渡辺 京子

76()参加者12-6-6

梅雨の中の奇跡的な1日、朝から良い天気。

7:30四季の里駐車場

9:05早稲沢登山口出発。すぐに沢沿いに、シダが、リョウメンシダ、サカゲイノデ、ジュウモンジシダ、イヌガンソクなどの観察をしつつ沢沿いの道を歩く。木洩れ日の中のそよ風が嬉しい。

オヒョー!カツラ()などと騒ぎながら布滝へ、滝の英気を貰い、シヨウキラン、サイハイラン、コケイラン、オオバタケシマラン、ツルアジサイ、サナギタケなどを観察。

11:40ブナ林にて昼食。皆さん持ちよりの料理で大宴会。自宅の昼食より沢山料理がある。(())お腹が膨れてザックの紐を弛める。

12:20デコ平湿原に向け出発。湿原には、ワタスゲが、ホソバノキソチドリ、ハクサンシャクナゲ、ツルコケモモ、イワガラミ、モミジカラマツなどを観察。マタタビは少し頂いて帰り、猫にプレゼントしたら、葉を噛んでゴロゴロ、木より葉が好きのようです。

百貫清水では、涌き出る水を頂き、ひと休み。

15:15早稲沢登山口着

歩きながら、サワハコベとタニギキョウの違い。クルマバソウとクルマムグラの違いを、触ったりして教えていただきました。

他にも沢山の植物がありましたが、覚えきれません。又、教えて下さい。

今回の観察会で気になる植物があったので、調べて見ました。

サナギタケ(蛹茸):冬虫夏草属

チョウやガの蛹から生じる冬虫夏草類の一種。日本では夏に発生。(途中カット)とくにブナの葉を食べて育つ、ブナシャチホコというガの大発生時の翌年には、そのガの蛹の9割以上がサナギタケの感染を受け、サナギタケの大発生が起きることが知られている。特に東北地方のブナ林では、1平方メートルあたり33頭の蛹からサナギタケが生じていたという記録がある。このため、この菌は、ブナアオシャチホコが増えすぎたときに調節する天敵としての役割が大きいと考えられる。ブナシャチホコ以外の蛹からも生じる。(森林生物図鑑より)

薬効成分に、コルジオピンという成分を含んでおり漢方薬として利用される。コルジオピンは抗がん剤(抗腫瘍性抗生物質)なので、無菌カイコの蛹にサナギタケを植え付け、抗がん剤の治療薬を作り、売られていました。他にも、もっと色々な事が書いてありました。

今回、サナギタケを蛹付きで見る事が出来ました。一つ見つけると良く見えるもので、あちこちにサナギタケがありました。興味深い植物だなぁと思いました。


 ツルアジサイ

 デコ平湿原はワタスゲの果実が見頃でした

 ミヤママタタビ

ヤマブキソウとイカリモンガ

 

散策路はブナの実で蔽われていた

片側だけ成長したブナの枝

ブナ平は観察ポイントがいっぱい

シロバナトウウチソウ

 

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