134回 古霊山自然林新緑観察会14.5.25()

  

キバナウツギ

クリタマバチの虫嬰

ユキザサ

ミヤマガマズミ

ブナの古木

クルマバツクバネソウ

ケヤマウツボ

コナラ

134回自然観察会 古霊山自然林新緑観察会   阿部 トシ
                                        2014.5.25 曇り

今回の目的地、古霊山。霊山は何度も行っていましたが、この名は初めて知りました。歴史に残っている山のようです。標高は782.5mで霊山(825m)とはさほど差はありません。家に帰ってから“福島市周辺の山”(福島キャノン山の会)の本を開いて見ましたら、9年前に佐藤恭二さんの山行記録が載っていました。観察会に出る前に読むべきだったと反省しました。

新緑の中、何があるのか、何が咲いているか、期待を心に集合場所の小鳥の森駐車場へ。私は前回に続き参加をさせていただきました。昨年は中々参加できず、高山の会の会報を見て、行った気分に浸っていました。小鳥の森から114号線を霊山子供の森を過ぎてから左に入る林道を道なりに民家、牧場、畑を目にしながら、荒れた林道の入り口に。今回の観察会の入り口です。歩き初めの標高は600m位と思います。足元にウルイがありました。このウルイがオオバギボウシになる事が解りました。ウツギの種類も多く、私はタニウツギとノリウツギしか知りませんでしたのでこれもびっくりです。

木の芽と思って見ていた丸い芽は、実はこの中に幼虫が居ると聞きびっくりと同時に爪で半分に、他の人がカッターで輪切りに、ルーペで見ると幼虫が動いていました。私もルーペを借りて見て、本当に驚きました。芽の中で幼虫が育てられているとは。早速、守さんにルーペを譲っていただき観ることになりました。奥深さを知り、この世界の楽しさが解った気がしました。ハナイカダにはオスとメスの木があり、花をルーペで見ると違いが解り、感動しました。藪を歩いて行くと、今回の目的のブナは稜線を少し下ったところにありました。樹齢何年か、凄く太く、3人で腕を回し計ると約5m位ありました。こんな所になぜ、里山にも太いブナがあることを知り、驚きと会えた嬉しさで気持ちがいっぱいでした。又、その周りにはヤマウツボとクルマバツクバネソウがあり、凄いと思い、ここに案内して頂けた事、皆さんに感謝です。ヤマウツボは初めて見ました。ギンリョウソウとショウキランは見たことがありましたが、山道を歩くだけで、今日の楽しさは知りませんでした。

雑草の中、藪の中、山の中、無限に夢が広がりました。しかし、未踏の地の植生は奥が深いとも思い、絶滅危惧種を間近に観察させて頂き、ありがとうございました。これからも興味を持って山を楽しみたいです。宜しくお願い致します。昼食も楽しく、皆さんの味を堪能させて頂き満腹で幸福いっぱいでした。

最後に、今回、残念に思った事は原発事故に依って里山が廃墟同前に荒れた状態にあることを見て、がっかりさせられました。広い牧場、ワラビ畑等々、考えさせられました。

 新緑の散策

 ヤマツツジ

 クロカンバ

トリガタハンショウヅル

 

ベニシジミ

ウスバシロチョウ

ハナイカダの雌花

ハナイカダの雄花

 

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