西の山々には雪が降り、今日は晴れの予報、絶好の登山日和。小鳥の森P集合。2台の車に分乗し、いざ観察会に出発。10分ぐらいで出発点の鹿島神社に到着した。水かけ祭りで知られる神社(私は近くに居て知らなかった)その裏に回り、西日、風よけに植えられたという常緑樹はシラカシ(ドングリ)何年経ったのだろうか。けっこう太い木だった。移動し、晴れているのに寒く、ダウンを来ていた方がうらやましかった。
神社から登山口までの道端、秋の終わりで色とりどりの木の実が付いていた。花は見たことあるけれど実を見たのは始めてだった。ヒヨドリジョウゴ、イヌホオズキの実だった。少し道を外れ、奥に入ると、小さな池、その周りには紫色の実。オオバジャノヒゲ、黒い実のヤブラン、葉が少し太めだった。同じ場所に沢山植生していた。
これから登山口という所で、福島の山には多くは見られないというナツハゼ、実をつけており、浜の方ではヤマオトコと言うとの事。私にはヤマオトコの方が馴染みだった。20年も前に親戚の家の庭にヤマオトコの木が何本も植えて置かれ、その実を摘んで果実酒を作った。凄くきれいなワイン色で美味しかった覚えがある。
しばらく進むとナガバノコウヤボウキ、オケラが出てきて、花も終わり茶色に枯れて、何とも言えない黄昏色だった。沢山ありオケラロードだった。良く観察すると包葉は魚の骨になっていると聞き、渡辺さんはルーペで観て、頭も付いていると大笑いした。観ると本当に細かく美しかった。こういう細かい所まで観られるのも観察会ならではですね。
気になったのが、同じ枝(木)なのに葉の形が微妙に違い、葉が出て生長し、最初に出た何枚かの葉は栄養生長期の葉で、その後に出た葉は生殖生長期の葉と説明を受けた。びっくりさせられ、なるほどと思った。
高松山頂上は松の木で眺めはあまり良くなく奥の院が祭られていた。
そろそろお腹も空いてきたが、峨?山の方が眺めが良いので、そこで昼食にしようという事になった。山頂を後にし、水かけ祭りの発祥地の杵沼(きぎぬま)に着いた。涌き水でも出ているのだろうか?小さな池があった。近くにカマツカと言う聞き馴れない真赤に色づいた葉と、赤い実が付いた木が、ウシゴロシとも言って、木が硬く、ウシの鼻輪に使われているのだとか!又、カマのツカに使われていたそうだ。枝を見ると先の方は互生の葉、下の方は互生だが輪生状に付いていると説明を受ける。
観察会の楽しみの昼食は峨?山の頂上で、今まで寒かったが、暖かい岩の上で、信夫山、吾妻山、弧を描いていた田畑は昔の阿武隈川だったという広大な景色を望み、昼食を広げ皆で頬張った。満腹だった。
山を下りると今日は総会、もちづり学習センターに移り、来年の活動計画の件、場所変更等で盛り上がり、時間を延長する程だった。
今日の観察会、振り返ると、こんな近い所にこんないい山があり、植生も豊富で、季節を変えて、又登ってみたくなりました。
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