129回 駱駝山古典ルート・夏の山岳植物観察会13.7.7()

 

駱駝山遠景

イソツツジ

ハクサンシャクナゲ

不動沢右岸のコメツガ林

亜高山針葉樹林の始まり

ヒメシジミ

チャイロヒメハナカミキリ&トウホクヒメハナカミキリ

フタコブルリハナカミキリ

駱駝山古典ルート・コメツガ林の美滝と夏の山岳植物観察会  本多 房子

 77日(月)駱駝山の観察会が行われました。
興味を持ち、ホームページを開いてみると、駱駝山は吾妻山の一切経山の東方に位置し、以前は登山コースとして歩かれていましたが、現在は訪れる登山者はほとんどいないとのことでした。今年になって山岳会の人達が整備をし、以前のように登山できるようになりました。
つばくろ谷登山口からの出発です。少し歩くとシラタマノキ、ミヤマホツツジ、ウラジロヨウラク、ハナヒリノキ、ウロコミズゴケなどの花々や苔が観察できました。
今回の一番の主役となったのがオオバツツジです。葉は大きく花は筒状釣鐘形で美しい白い花でした。まさに「まぼろしの花」。吾妻山系ではここでしか咲かない花だそうです。佐藤代表や観察会の皆さんも写真を撮りながら花に見入り、大感激の様子でした。
ブナ林を経て賽の河原に到着です。マルバシモツケ、クロヅル、メイゲツソウが咲き、遠くには大根森が見えました。
賽の河原から不動沢まで歩いて行くと、ハクサンシャクナゲが華やかに群生しています。目を凝らすとチャイロヒメハナカミキリが甘い香りに誘われ止まっている姿が見えました。
目立たないところにひっそりと咲いていたのがイソツツジ。白く可憐な姿が印象的な花です。更に不動沢を渡り、滑滝を登っていくと、樹林帯の中に鬱蒼とコメツガが生息しています。
視界が広がり、いよいよ目的地1523mに到着。目の前には駱駝山そして吾妻山の絶景が私たちを迎えてくれました。この地帯は、火山砕屑物帯でキタゴヨウを中心とする小さな木々が島状に散らばり、これが森の原点であるとの説明を受け感動いたしました。
今まで体験したことのない自然の雄大さに触れ、めずらしい植物に出会い、大変充実した観察会となりました。
皆さんありがとうございました。

ゴゼンタチバナ

不動沢源頭部の滑滝

マルバシモツケ

クロマメノキ

       
 ミツバオウレン  メイゲツソウ  オオバツツジ  シラタマノキ

 

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