123回高山・夏の山岳植物観察会12.07.15()

 

 

 

 

 

 

鳥子平の池塘

 ツルコケモモ

モリアオガエルの卵塊

123回観察会・高山自然林観察会雑感 山口 崇

7月15日 四季の里を2台の車に分乗し鷲倉温泉経由で鳥子平に向かった。出発時の小雨も登るにつれて上がり、時折青空が覗く観察会にはもってこいの日和となった。

8時30分 ワタスゲの果穂が詩情を醸す鳥子平湿原を出発、雨にぬれた笹先等が被る道を高山(1804.8m)へ。登山道は、シラビソやシデが混じる樹木に挟まれ眺望は良くないが、山の雰囲気を味わえる条件は揃っている。

 いよいよ観察会、佐藤代表や会員の方々の説明を聞きながら足を進めた。以前に教えてもらった名前が目前の植物と一致しないのは、昨夜の深酒の勢だけでないのだが・・・。

手帳に記した順に書き出すと、コバイケイソウ、ミドリユキザサ、ゴヨウイチゴ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ヒメモチ。そして、代表より出題のネコシデ。多く見られる四手は熊と犬であることも初めて知った。

登山道を出ると、「ジェットストリーム」と山ガールの声(山頂着11時00分)。10m先は朧で、見えるはずの東吾妻・箕輪・磐梯も定かでなく、山頂から少し下った幕川への下山道で小休止。代表から「高山を守る会」発足の原点がシラビソの北限地を守るためだったこと、オオシラビソとシラビソの見分けのポイント等のレクチャーを受け、往路を引き返し、昼食地鳥子平湿原へ下る。

人影も風もない木道を貸切に弁当をひろげた。地塘周辺のツルコケモモの上を孵ったばかりの真っ黒いモリアオガエルの集団が這い、ミネザクラの枝や葉には卵塊が無数に付いていた。

予定時間より早かったが、雨模様のスカイラインを信夫高湯経由で、14時30分出発地 四季の里に戻った。

 

 

 

 

腹這になって

サンカヨウは緑果になっていました

オオシラビソ林を下る

 

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