106回観察会・中吾妻山紅葉観察会2009.10.18()

106回観察会・中吾妻紅葉観察会に参加して   高橋真希

  観察会前日。山内さんから、中吾妻で観察会があると聞いて、急遽参加させていただいた。いままで中吾妻に行ったのは2回きりだが、どちらも深く印象に残っている。簡単に行けない山域(積雪期、登山口から裏磐梯の自宅まで歩いたら3時間かかった)、人跡の少ない自然。近づきがたい困難さですら魅力的。ああ憧れの中吾妻。 その紅葉はまだ知らない。どんなに美しいだろう…。

 1018日。おー、秋晴れ。目的のブナ林までは、急傾斜のカラマツ林を登るのだけど、会のみなさんが気さくで、朗らかで、気持ちも足どりも軽くなる。

 斜面がなだらかになり、ブナが現れた。横に広がった枝も太い、立派なブナだ。根元にはたくさん実が落ちている。「クルミの味がする!」おっ、そりゃ食べなきゃ(笑)。しいなもあったが、見つけた小さな殻を剥いで小さな実を食べた。うん、クルミみたい。「生で食べられる木の実は貴重だよね」クマにも人にも恵みの木の実。見上げれば青空に輝く黄葉。

 艶やかな白い肌のダケカンバ大木。こちらも伸びやかに枝を広げている。若いブナ林は、黄色に茶に色づいて明るく、どこまでも歩きたくなる。「帰りたくない」。佐藤さん、わかるなぁ(笑)。

 山を降り、唐松川で昼食。美しい紅葉の下、美味しい芋煮をいただいた。ああ、こーんな贅沢な芋煮はなかなか食べられないぞ!(笑)

 中吾妻の自然と、高山の原生林を守る会のみなさんに感謝いたします。素晴らしい1日でした。ありがとうございました。

ブナ成熟林

ブナ2次林

ブナ2次林

ブナ2次林

ルイヨウショウマ

ミズナラ林

唐松沢沿いの紅葉

トリガタハンショウヅル

 

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