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達沢不動滝周辺の自然林を探訪する観察会 (2009年8月23日) 伊賀和子 |
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「高山の原生林を守る会」の活動はホームページなどで以前から注目していた。活動には年に何度かの観察会も組み込まれているので、いつか機会があったら参加してみたいなと思っていた。飛び入り参加の形になってしまったにもかかわらず、快く受け入れてくださった皆様に心より感謝いたします。 今回の観察会は猪苗代町の達沢地区で行われ、大山祇神社社叢となっている原生林、不動滝、戊辰の道を植物観察、また歴史の解説を受けながら歩いた。大山祇神社原生林内のコナラ、ミズナラの古木は予想外の巨木で、しかも林立していると言ってよい印象。根元から一本立ちしている姿は一度も斧を入れられることなく守られてきたことを物語っていた。不動滝は一見の価値あるすばらしい光景で、滝へ至る道周辺にはハルニレの大木が立ち、ジャコウソウが一輪咲き残り、滝前では先ほど原生林内で見てきたのと同じ着生シダを見ることができた。佐藤
守さんが「あの着生シダはオシャグジデンダ、その下のシダはミヤマノキシノブです」と解説してくださった。戊辰の道をたどった先の慰霊碑前には実をつけて風に揺れるシナノキが涼しげな大きな影を作っていた。 同じ福島県でも浜通りに住む私に会津の植物はめずらしく、とても有意義な一日だった。 最後に、あの日、話題になったナガミノツルキケマンについて書かせていただきます。 |
ナガミノツルキケマン(ケシ科キケマン属) ツルケマンの変種で北海道、本州、九州に産し、朝鮮、中国東北部、シベリヤ東部に分布する。ツルケマンとの大きな違いは、ナガミノツルケマンは刮ハ内の種子が1列に並び、ツルケマンは2列に並ぶ。刮ハを陽光にかざすと種子の配列が透けて見える。「福島県準絶滅危惧」(写真:伊賀) |
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カンボク |
コナラ |
マルバノフユイチゴ |
オオウラジロノキ |
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昼食 |
ジャコウソウ |
オシャグジデンダ |
サラシナショウマ |
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ミヤマウズラ |
達沢原生林にて |
ヤマトリカブト |
シャクジョウソウ | |
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シナノキ |
ツルニンジン | シロネ |
ソバナ |