東北ブナ紀行(4) 奥田 博
北海道の黒松内町の歌才という場所に北限のブナが自生しているといわれる。以前から行ってみたいと思っていたが、今年(2000年)の5月連休に、その機会があって訪れてみた。今回のみ「東北ブナ紀行」は海を超えて「北海道ブナ紀行」です。 |
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7)北海道・歌才 |
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8)北海道・長万部
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朝、車を走らせていると長万部岳と黒松内岳が並んで、立派に聳えていた。とても千b以下の山とは思えない。二股温泉の分岐を右に入ると、間もなく除雪は終って、ここから歩き出す。正面には、長万部岳が真白に眺められる。 林道を3`で長万部山岳会の山小屋「うすゆき山荘」に到着する。ここから噴火湾が望まれる。ここからはブナの林の中を歩くようになる。長万部山岳会の冬山道標があって、これを目標に登ってゆくので、気楽だ。次第に、周囲の山が見えてきて、素晴らしいブナの森が展開する。この森は、朝日連峰山麓のブナのように素晴らしい。北海道のブナ林ではなく、まるで東北のブナ林を歩いているような気分だ。林間は広くて、見通しも良く、長万部岳山頂から落ちる急峻な谷に、雪崩の跡までも望まれた。 |