6)秋田県・田代岳
田代岳は、白神山地の東端にそびえる山である。ブナの山というよりは山頂部に湿原を持つ山として知られる。登山口は5ヶ所あるが、荒沢コースをとる。大川目川沿いの道に入ると直ぐに太いブナの木が現れる。水場も現れて、しっかりと補給して登り出す。巨木が多く、その度に写真を撮りながら進む。尾根の登りが一息付いても、ブナの見事な木が、次々に現れて飽きさせない。何合目という表示が、ブナの木などにくくり付けられて、美観を損ねている。あまり意味の無い表示にガッカリとさせられる。それにしても、見事なブナが、見事に続く。ヒョッコリと大きな湿原帯に飛び出した。池に岩木山の姿を映して美しい。静寂の山にあって、ひっそり池が点在している様は、心打つものがある。しばしの登りで、大きな神社のまつられた山頂に到着した。山頂からは、岩木山と藤里駒ケ岳が大きくそびえていた。帰路も往路を下ったが、登りで撮ったブナを、朝とは違う光で、また撮 った。登山口近くの水場で飲んだ水は、甘くておいしい。これもブナの森の恵みだ。
■(コースタイム)
荒沢登山口(1時間)六合目(40分)田代岳山頂(5分)田代湿原(1時間20分)登山口
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