昔話だが「山形50名山」(山形新聞社)という本を出版したことがある。その頃、山を選ぶ基準に「森」という概念は無かった。今は花も森も、その良さが分かるが、当時は「花」にしか目が向かなかった。今でも、同じ視点の方が見受けられるのは、同じ道を辿っているのだろう。今回紹介の2山は、無名だがブナ林の純度は高い。 |
|
91)五段山 1312m 五段山とは無名な山だが、飯豊連峰の東端、福島・山形県境にある。登山口は山形・飯豊町だがブナは県境の尾根に見られる。 |
![]() 尾根に並木状に連なる五段山へのブナ林 |
92)姥ヶ岳 1670m 月山・姥ヶ岳の南山麓には山形県でも有数のブナの森が広がる。ここはもっぱら積雪期に山スキーで訪れるエリアであった。ある冬、悪天候で姥沢からスキーで石跳川に向かって滑り降りたら、ブナの粒が揃っていることに気付きいつか新緑の時期に歩きたいと思っていた。調べると夏道があることが分かり、出掛けた。 |
大木の元、休みたくなるブナ広場
|
|
姥が岳 |